2021年11月11日の正午過ぎ、気が付いたらスマートフォンに新しいアプリが追加されていました。事前登録していた「Bub’s Puzzle Blast!」(バブルンのパズルブラスト)です。
【最新情報】
— バブルン公式アカウント@Steam版『バブルボブル 4 フレンズ』好評発売中 (@bubblun_jp) 2021年11月11日
ACT GAMES社より
スマホアプリゲーム『Bub’s Puzzle Blast!(バブルンのパズルブラスト)』
🎆🎉配信開始🎉🎆
同じ色のバブルを割っていく簡単操作で爽快パズル✨
自分だけのミニルンの町を作り上げよう😆🎶
🔵App Storehttps://t.co/kPz2oP6Q8B
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Oculus Quest2向けの「パズルボブルVR バケーション・オデッセイ」が発売された時にもその日のうちにレビューを書いたので、今回もその日のうちにレビューを書こうと思います。
なお、本稿で使用しているスクリーンショットは、全てAndroid版のBub’s Puzzle Blast!から引用しています。
Bub’s Puzzle Blast!(バブルンのパズルブラスト)とは?
Bub’s Puzzle Blast!(バブルンのパズルブラスト)は、ACT GAMES社が提供するスマートフォン向けアプリです。
2021年に同タイトルの商標が出願されており、Microidsがタイトーの作品を手掛けるという報道があった直後ということもあって、「これはMicroidsの作品なのか、それとも別なのか」と私の中だけで激論が交わされてきました。
[商願2021-102014]
— 商標速報bot (@trademark_bot) 2021年9月20日
商標: [画像] /
出願人: 株式会社タイトー /
出願日: 2021年8月17日 /
区分: 9類(ダウンロード可能なモバイル機器用ゲームソフトウェアほか), 41類(モバイル機器用アプリケーションによるオンラインゲームの提供ほか) pic.twitter.com/DpYEZMbdNM
その後、タイトーから今作の事前登録を開始する旨の報告があり、ゲームシステム等が明かされて現在に至ります。
【事前登録受付中】
— バブルン公式アカウント@Steam版『バブルボブル 4 フレンズ』好評発売中 (@bubblun_jp) 2021年10月20日
ACT GAMES社より配信予定の
スマホアプリゲーム「BUB'S PUZZLE BLAST」
現在事前登録受付中✨
バブルボブルの世界観で遊べる新しいパズルゲーム😆
自分だけのミニルンタウンも作れる🏙️
事前登録はコチラ
App Storehttps://t.co/kPz2oPnTaB
Google Playhttps://t.co/p858tNS8zb pic.twitter.com/e5quP14k6n
この時点で公開されていた動画などから明らかになっていたのは、以下の4点でした。
- バブルボブルの世界観であること
- バブルを消して目標を達成する、ステージクリア型のパズルゲームであること
- 特殊バブルが複数種類出現すること
- 「ミニルンタウン」という街を作れること
今回のレビューでは、この4点の深堀りに加えて、今回プレイしてみて分かったことや感想などを紹介します。
ゲームシステム
このゲームにおけるバブルの消し方は、同じ色のバブルが2つ以上隣接している状態でタップすることです。
バブルボブルのように「お腹ではバブルは割れない」というルールもなければ、パズルボブルのように3つ集める必要もありません。お手軽ですね。
指定された色のバブルを指定された数だけ消したり、指定されたアイテムを壊したり上まで運んだりなど、各ステージに設けられたミッションを達成すればステージクリアです。
それ以外は、言ってしまえば「いたって普通のスマートフォン向けパズルゲーム」といった印象です。
同じものが隣接している状態を探して消すのは某D社のぬいぐるみを消すゲームや某アイドルユニットを育成するゲームと同じですし、繋げた個数によって出現するアイテムが変わる仕組みもこの類のゲームにはよくあるもので、特に目新しい印象は受けません。
それでも、謎の中毒性があり気が付いたら黙々とステージを進めてしまうので、この手のゲームは本当によくできてるなと思います。
このゲームは言ってしまえば「よくあるキャラ物パズルアプリ」なのですが、特徴的だと感じたのはバブルの挙動です。
円形のバブルは動きが安定しないので、「アイテムを出すためにバブルがたくさん繋がっているところをタップしようとしたら、バブルが動いてずれたので欲しいアイテムが出なかった」ということが往々にして起こります。
特に顕著なのが、プロペラが出てくる面です。
プロペラの面ではバブルが容赦なくかき混ぜられるので、プロペラから離れたところでも影響を受けやすく、盤面が目まぐるしく変化します。
とはいえ、難易度はそこまで高いというわけではなく、Puzzle Bobble Journeyのようなコンティニューで利益を上げるタイプのアプリより気楽に遊べるという印象です。まあ、まだ序盤だからかもしれませんが……。
ミニルンタウンについて
ミニルンとは、その名の通り小さいバブルンのことです。タイトーのアプリに詳しい人に分かるように説明するなら、バブルンマーチに出てくるバブルンのキャラデザに似ています。
ゲームを進めて救出するとミニルンタウンに住み着き、仲良くなればゴールドを受け取れるので、かわいいだけでなくゲームの進行も有利になります。
ただし、ミニルンたちは放っておけば勝手にすくすく成長してくれるわけではありません。シムシティよろしく家や農場が必要ですし、疲れたり退屈したりしたらその都度ご機嫌を取ってやる必要があります。
でもかわいいから許す。
キャラクターや世界観
バブルボブルの世界観で作られている今作は、バブルボブルプレイヤーにおなじみのキャラクターが登場します。
パズルボブルはキャラが増えすぎてしまったので、バブルボブルに絞るのは賢い判断だったと思います。
そこは問題ないのですが、個人的に気になったのはバブルンのキャラクターです。ゲームのスクリーンショットを見ていただければ、ピンとくる人もいるのではないでしょうか。
敬体で語りかけてくるバブルンは、近年では相当珍しいです。
あと、バブルンの声も少し残念に感じました。せっかく小桜エツコさんに声を当てていただいて喋れるようになったのだから、YouTubeチャンネルのバブルンのように喋ればもっとかわいかったんじゃないかと思います。
課金要素と広告
こういう類のアプリは「広告が出すぎてウザい」とレビューに書かれているのをよく見ますが、このゲームはそれほど広告も多くなく、ほとんど気になりませんでした。
課金要素の1つに広告の削除がありますが、490円払って削除する理由があまり見つからない程度には広告の存在感がありません。
ゲームの難易度がそれほど高くないことも含めて、とても良心的だと思います。クリアできなかったときに手数を追加するのも、課金が必要なダイヤだけでなく、動画広告を見るという選択肢が用意されているのもいいですね。
手数の追加や広告の削除以外には、ミニルンタウンの施設作成やライフ・ゴールドなどのアイテム購入、ミニルンのコスチュームガチャに課金できます。
コスチュームガチャは全部で20種類あるようです。1回引くのにダイヤ100個(およそ1,000円)とややお高めで、ビジネスモデルとして成り立つのか勝手に不安になってしまいます。
総評
良くも悪くも「思っていたとおりのゲーム」という印象です。この手のゲームでユーザーの期待を大きく上回ることは難しいと思うので、評価をマイナスにさせない時点で好評かと言って差し支えないかと思います。
ライトユーザーに特化したゲームシステムのため、バブルボブルやパズルボブルのような骨のあるゲームをお望みのゲーマーの皆様には刺さらないかもしれませんが、こういうタイプのアプリが好きな人はハマるのではないでしょうか。
まだ最初の40ステージくらいしか遊んでいないので、もう少し進めたらまた追記するかもしれません。
あとは、タイトーのアプリのサービス終了が最近続いているので、長生きしてくれることを祈るばかりです。