このブログでも初報から逐一情報をお伝えしてきた「パズルボブル エブリバブル!」が、遂に2023年5月24日に発売されました。
発売日からすでに2週間ほど経過していますが、皆様楽しんでいますか?
私もある程度進められたので、この辺りで一度このゲームについて感じたことを書こうと思います。
なお、この記事は個人の意見・感想です。株式会社タイトーをはじめとした特定の団体・個人とは一切関係ありません。
良かった点
端的に言うならば、「パズルボブル エブリバブル!」はシリーズ最高傑作だと思います。
過去作を大事にしながら現代に合った形で発展させた今作は、まさに正統進化と言えます。制作者がパズルボブルというIPを大事にしていることが伝わってきました。
その要因の1つが、ストレスのなさだと私は考えます。
過去作でプレイヤーを苦しめてきた、いわゆる「乱数」という言葉に集約される要素が少なくなり、誰でも快適に遊べるシステムになっています。
くわえて、多種多様な特殊バブルによって爽快感のあるプレイ体験ができるのも、ストレスをなくす要因の1つでしょう。
あまりにストレスなく遊べるため、気が付いたら数時間ずっと遊び続けていたという経験がある方も多いのではないかと思います。
さらに、過去作へのリスペクトや遊び心が含まれているのもファンの心理をくすぐる要素の1つで、今作をより魅力的なものにしています。
パズルボブルシリーズをやりこんできたプレイヤーが思わずニヤリとしてしまう要素が、作中にはいくつもちりばめられています。
有名IPの新作が往年のファンから見放されるケースもあるなかで、パズルボブルシリーズは制作スタッフに恵まれたと言えるでしょう。
ここからは、それぞれのモードごとに良かった点を挙げていきます。
ストーリー
事前情報の時点で覚悟してはいましたが、想像以上にやりごたえのあるステージが多く、過去作をやりこんだプレイヤーでも納得の難易度に仕上がっていると思います。
じっくり考えるステージも多く、謎解きのような感覚で楽しめました。
今作の魅力である4人協力プレイでは印象ががらっと変わり、1人で遊ぶ時よりもずっと新鮮なゲーム体験が味わえるのが魅力です。
1人で遊んだステージでも複数人で遊べば感じ方が変わるので、何度でも繰り返し楽しめるゲームになっていると感じました。
物語もキャラクターの個性が立っていて、読んでいて面白かったです。
今作の「呆れるほど平和な世界」という世界観にやや合わないかな、と感じるようなシーンもありましたが、私は好きです。ちょっと人を選ぶかもしれませんが、配信などを見ている限りでは「そんなこと言うんかい」というツッコミはあったものの、おおむね肯定的でした。
気になる方はぜひストーリーを進めてみてください。
エンドレスモードのすかるタワーは本当に楽しくて、おそらく全モードの中ですかるタワーを一番プレイしています。
3つの難易度でそれぞれ戦略が異なるうえに、プレイヤーを増やすと戦略も変わるため、いつまでも新鮮な気持ちで遊び続けられます。1人と複数人では違うのは当然ですが、2人と3人と4人でも感覚が異なるため、ぜひ実際に遊んで体験してみてください。
手に汗握る対戦も楽しいのですが、1人で黙々と記録を詰めたり、みんなで協力しながら記録に挑戦したりするのも楽しいものです。
対戦
念願のオンライン対戦が実装された時点で5000兆点あげたいくらいですが、実際に遊んでみると1京点くらいあげたくなる出来です。
対人戦はオフラインの1vs1または2vs2、オンラインの1vs1で、2vs2の対戦では2人の連携がカギになるなどこれまでのパズルボブルシリーズにはなかった楽しみ方ができます。
1vs1の対戦は設定が豊富なのが嬉しいポイントで、設定によるハンデが付けられるのも魅力です。
オンライン対戦は、世界中の猛者と戦えるのでとても楽しいです。
レーティングマッチで手に汗握る熱戦を繰り広げるもよし、あいことばマッチで仲の良い友人とボイスチャットを繋ぎながら戦うもよし。
レーティングマッチは貴重なレートがかかっているので、どうしても真剣になってしまいます。「今日は割と調子良くレート上げられてるな~」と思っていたら30連勝している相手とマッチングした時には、小さな悲鳴が上がると同時に胸が高鳴ります。
世界中の猛者と気軽にパズルボブルの対戦ができるなんて、いい世の中になったものです。対戦終了から次のマッチングまでの流れもボタン1つでストレスがないため、熱い戦いで精魂尽き果てるまで対戦し続けてしまいます。1戦だけのつもりが気が付いたら1時間経っていて絶望することもしばしばです。
一方のCPU戦は難易度が3種類で、パズルボブルが初めての方から歴戦の猛者まで楽しめる難易度設定になっています。
最高難易度でも生ぬるいと感じたらハンデを付ければいいので、難易度がかなり細かく設定できるのも良いところですね。
パズルボブルvsインベーダー
ミニゲームと聞いていましたが、ミニゲームなんてもんじゃないボリュームでびっくりしました。
こちらも4人で遊べるのですが、自機が移動するため場所取りと位置の把握が難しく、複数人で遊ぶと「右行きます!」「あっちょっと待って、見間違えてた!」「誰か黄色下さい!」などワイワイと楽しめます。まさにパーティゲームです。
もちろん1人で遊んでも楽しいです。このゲームは全体的に何人で遊んでも楽しいので、同じことばかり言っていても気にしないでください。
操作性はこれまでのパズルボブルとは異なり、過去作のプレイヤーでも操作に慣れないと難しい印象です。苦手な方は、上手いプレイヤーを誘って一緒に遊んで助けてもらうととても楽しいです。
かく言う私もこのミニゲームが本当に苦手で自力でクリアできたことがなく、上手なプレイヤー3人に助けてもらったおかげで楽しくクリアできました。上手いプレイヤーさえ隣にいてくれれば何とかなるのが、今作の魅力ですね。
気になった点
シリーズ最高傑作の今作ですが、気になった点が全くないわけではありません。
気になった点をいくつか紹介します。
時間に追われるゲーム性
今作では、ほぼ全てのモードで時間に追われます。
過去作ではバブルを発射した回数によって天井が落ちるスピードが変わっていましたが、今作ではすべて時間経過で落ちてきます。その結果、これまではできていた「バブルを発射せずに一旦手を止めて考える」という行動が難しくなってしまいました。
普段RTAをしている私がこんなことを言うのもなんですが、謎解きのようにじっくり考える場面の多い今作こそ、じっくりと解き方を考えられるモードが1つあっても良かったかなと思います。
実際に、過去作でも「認知症の親のリハビリのために買ったら、バブルを発射するまでに制限時間があるので親には難しかった」という意見がありました。
今作よりも比較的時間に猶予がある過去作ですらそのように感じるプレイヤーがいることを考えると、誰でも遊べることを売りにした今作だからこそ、時間に追われることなく遊べるモードがあれば良かったのではと感じました。
キーコンフィグ
個人的な意見なのですが、バブルの入れ替えや補充に使うボタンを咄嗟に押せずに混乱してしまうので、キーコンフィグで設定を変えられると良いと思いました。
Switchの本体でキーを変更する方法もありますが、他のゲームを遊ぶ際に支障が出てしまうため、できればゲーム内設定でキーコンフィグがあると助かります。
CPUの選択
ストーリーや対戦などで使われるCPUを自由に変更できる機能があると良いと思いました。
ストーリーを読んでいくと「このキャラとこのキャラで対戦させたい」と感じることが多いので、実装していただけるとオタクが喜びます。
まとめ
気になる部分もありますが、良かった部分を太陽くらいの大きさだとすると気になる部分はラムネに入ってるビー玉くらいの大きさなので、買って損はありません。ガチ勢が言うんだから間違いありません。
まだ買っていない方はぜひお買い求めください。