感染症予防のためマスクが必需品となった昨今、さまざまな企業からマスクが発売されています。
もちろん我らがタイトーからも発売されています。それが、こちらの冷感接触マスク。
タイトーステーションの制服にも使われているデニム地をイメージした表面には、スペースインベーダーのカニがさりげなくあしらわれ、男女ともに普段使いしやすいデザインです。
店頭販売するも即完売した大人気のこの商品、私もインターネット販売が始まった際に購入しました。冷感接触なので夏場も使いやすく、縫製もしっかりしているので大満足です。
しかし、1つ問題があります。
そうです。フリーサイズのこのマスクは、女性がつけると大きすぎるのです。
というわけで、供給が安定して2つ目のマスクが入手できるようになった今、自分サイズにこのマスクを改造することに決めました。
インベーダーマスクの構造と改造計画
まずは、立体マスクの構造について知っておく必要があります。インベーダーマスクに限らず、立体マスクは以下のように、1から3の順に縫製されています。
なので、サイズを調整するのであれば3の部分(ゴムを通す穴のところ)を削るのが一番楽なわけですが、インベーダーのロゴが切れてしまいます。
したがって、本来の製法なら真っ先に縫う真ん中を切り、再度繋げることでサイズ調整を行います。
作業開始!
さて、作戦が立てられたところで、早速作業を始めましょう。
工程1:真ん中をほどく
まずは、真ん中をリッパーでほどきます。大好きな企業の製品を壊すのは勇気がいりますが、ええいままよ。
前述のとおり、真ん中を縫ってから上下を縫っているので、糸を外しただけでは上下がくっついていて外れません。
本当は上下の糸も外すべきなんですが、なるべく本来の縫製を生かしたい(のと、単に作業量を増やしたくない)ため、上下は裁ちばさみで裁断します。えいやっ!
これで下準備が終わりました。改造していきましょう。
工程2:サイズを決める
次に、真ん中をどれくらい詰めるか決めます。今回は、試しに左右1cmずつ詰めることにしました。
チェックせずに縫ってしまうと後から「アッこれサイズ合わんわ……」となる可能性があるため、まち針を打ってサイズを確認してみます。
見た目こそ針が出まくりでヤバいですが、試着した感じは悪くなさそうです。サイズはこれで問題ないでしょう。
工程3:アイロンをかける
布を縫う際に欠かせない工程です。これをしっかりやるかどうかで作品の出来栄えが変わってきますが、私は縫い物でアイロンがけが一番嫌いです。だって面倒じゃん……。
しかしこれはタイトーのマスク。嫌いな作業もしっかりやりましょう。タイトーの回し者としてもな。
まずは表布にアイロンをかけます。
この素材、なかなかアイロンがかけにくいんですよね……。しかも、立体マスク特有の曲線を描かなければいけないのでかなり疲れました。
この後は裏布を生地の裏側から縫い合わせるので、裏表をひっくり返します。
裏布にもアイロンをかけて(かけたもののほとんど折り目がつかなくて途中であきらめたのは内緒)、遂に縫う作業に入ります。
工程4:裏布を縫う
ここからは、通常の立体マスクの作り方とほとんど同じです。裏布を縫い合わせたあと表布、最後に上下を縫って完成という流れです。
ミシンを使った方が早いのですが、今回は手縫いでやることにしました。生地が滑るのでミシンがかけにくそうだったのと、十数センチのためにミシンを出すのが面倒だったからです。
一心不乱にちくちくと縫い進めます。
ちなみに、この作業をフローリングの上にしゃがんでやっていたところ腰を痛めたので、皆さんはきちんと椅子に座ってやりましょう。
全部縫えたら、裏表を再度ひっくり返します。
いい感じですね。次は表布を縫い合わせていきましょう。
工程5:表布を縫う
インベーダーマスクの表布は少し特殊な縫い方で、裏で縫い合わせてひっくり返しているわけではなく、右の布よりもやや大きい左の布を被せるようにして縫われています。
本当はこの縫い方を真似しようと思ったのですが、そこまでの技術力がなかったので普通に縫いました。
表からなるべく縫い目が見えないように縫っていきます。
ちなみに、手縫いでマスクなどの洗濯するものを作るときには、縫いはじめと縫い終わりはミシンの返し縫いと同様に二重に縫うといいです。
工程6:上下を縫う
これが最後の作業。左右を強引に切り離したことで上下もほつれがでているので、縫い留めてほつれないようにします。
切りっぱなしになっている部分もあるので、不要な布は切り、残りは押し込めて上から縫えば完成です!
完成!
というわけで、完全に我流ですが改造が完了しました。さっそく完成品を見ていきましょう。
見た目は市販されているものとほとんど変わりません。
縫い目も手縫いにしては頑張った方じゃないでしょうか。(自画自賛)
裏布はちょっと汚いところもありますが、見えないので問題ないです。着け心地も良いのでよしとしましょう。
では、元のインベーダーマスクとどれくらい変わったのか見比べてみましょう。
ちょっと分かりにくいので重ねてみました。
おお! 小さくてかわいい!
実際につけてみてもジャストフィットなので、作れてよかったですね。
タイトーの人、かわいいマスク作ってくれてありがとな!!!!!!!!!
さいごに
このマスク、たったの500円で購入できます。
だいぶ供給が安定してきたものの、サイトによっては取り扱いがあったりなかったりなので、みんなも売られてるのを見つけたら買ってくれよな。
インベーダーマスク取扱店舗(回し者調べ)
◆実店舗
◆オンラインショップ