去る2024年8月25日、「パズルボブルアニバーサリーレイドリレー」を開催しました。
イベントが無事終了したのでもう言うことは何もないはずなんですが、オタクが何やら語りたいようなのでお付き合いください。
アーカイブは以下のnoteからどうぞ。
表テーマと裏テーマ
RTAイベントには、どんな形であれ何かしらのテーマがあると思います。
今回のパズルボブルアニバーサリーレイドリレーの場合は、「パズルボブルの30周年をお祝いする」がテーマでした。
【めでたい】パズルボブルの30周年を記念した「パズルボブルアニバーサリーレイドリレー」を開催します! みんなでパズルボブルの30周年をお祝いしよう!
— Shino.(紫乃) (@Shinonon_1020) 2024年5月10日
日程は8月25日(日)、詳細は今月中に公開予定です。気になる方はパズルボブルRTAサーバーに参加してお待ちください!https://t.co/0X888vcqvT pic.twitter.com/x4ugb6U5xJ
しかしこのテーマはあくまで表向きのもので、裏にはもう1つテーマがありました。
それが、「『ありがとう』で終えられるイベントにしよう」です。
実は私がイベントを主催したのはこれが初めてではなく、2021年に「TAITO Speedrun Station」というタイトー作品オンリーのオンラインイベントを主催しています。
このイベントも参加者や視聴者のタイトー愛にあふれた素敵なイベントだったんですが、無理をしてあれこれやりすぎた結果いろんなことが上手くいかなくなり、終わった瞬間に各方面に土下座したくなるほど後悔しました。
TAITO Speedrun Station閉店しました! 関わっていただいた全ての皆様、本当にありがとうございました!
— Shino.(紫乃) (@Shinonon_1020) 2021年10月17日
慣れないことだらけで不手際も多く、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
そんな苦い思い出があったので、今回は「ごめんなさい」ではなくて「ありがとう」で終われるイベントにしたいなと思い、パズルボブルアニバーサリーレイドリレーを企画しました。
テーマの実現に向けてしたこと
そんな2つのテーマを実現させるために、プレイヤー募集からイベントの開催までさまざまな工夫をしました。
表テーマ
表テーマは何もしなくても実現できそうな気はしていましたが、特に注意していたのがRTA走者以外も参加しやすい環境を整備することです。
顕著なのが応募方法で、OengusではなくGoogleフォームを使用しました。OengusはRTA走者の間では慣れ親しんだ応募方法ですが、初見だと分かりにくい部分が多いと思ったからです。実際にこれまでRTAイベントに出たことのない人も参加してくれたので、効果がなかったわけではないと思います。
くわえて、RTAイベントの応募ではほぼ必須の参考動画も付けませんでした。パズルボブルをやっている人は大体把握しているので問題ありません。動画が不要であることで心理的なハードルが下げられていればよいなと思うのですが、どうでしょうか。下がってたかな?
あと、参加してくれそうな人に声を掛けて予定をあけておいてもらいました。
一番早い人だと今年の2月から声掛けをしています。早すぎ。でもおかげで「応募したいけどその日予定があるから出れない!」という声はありませんでした。良かった良かった。
裏テーマ
裏テーマを実現させるには、まず「『ありがとう』で終えられるイベント」の定義を考える必要があります。
私は今回、これを「主催が無理をせず、楽しむ余裕を持って運営できるイベント」と定義しました。
無理をしないために、このイベントでは「できないこと」と「できるけど労力がかかること」を極力排除しています。
私の場合、「できないこと」は主に技術まわりです。ミラーとかミキサーとかNodeCGとか、その辺のことは全然分かりません。これをレイド形式にすることで各プレイヤーに丸投げできたので、私が頑張る必要がなくなりました。
「できるけど労力がかかること」は主に他の運営メンバーとの連携です。人にものをお願いするのが本当にへたくそなので、依頼するのにめちゃくちゃ気を遣います。これを1人で運営することで解決しました。
あと、マニュアルもあんまり長々と書くと描く側も読む側も大変なので必要最小限にしました。
告知も頑張りすぎない。専用のTwitterアカウントも作らない。事前の配信テストもしない。ちゃんとやってるイベントはすごい! というスタンスでいきました。
その他工夫した点
上記以外で地味に労力の削減になったのが、discordサーバーの整備です。今回は専用のサーバーを作らず、パズルボブルシリーズRTAの日本語サーバーを使わせてもらいました。
チャンネルもものすごく簡素で、テキストチャンネルは閲覧専用の「お知らせ」と自由に書き込める「連絡用」の2つのみ、あと配信にのせる用のVCが1つです。いまだかつてないほどシンプルなので、管理がとても楽でした。
プレイヤーの皆さんの目線で見ても、入れる数が決まっているサーバーの1つを単発(かどうかは現時点では不明だけど、コンセプト的に少なくとも今年の開催はなさそう)のイベントのために使うのは面倒だと思うので、これで良かったと思います。
あとこれは工夫にカテゴライズされるのか微妙ですが、今回は応募の時点で「主催に解説をやらせないでください」と明言していました。
これは別に解説やりたくないわけではなくて、ただ単に視聴者として全タイトルをちゃんと見たかったからです。自分が喋るとなると、どうしても直前のタイトルがちゃんと見れなかったりするからね。
それに、一般的にパズルボブルRTAの解説=回し者お姉さんというイメージがあると思うので、他の人も喋れるんやで!というアピールがしたかったというのもあります。実際みんないっぱい喋ってくれたし、コウさんが解説請負人になってくれたのでとても良かったです。
当日の作業
当日の主な作業は、
- 出番が近づいてきたプレイヤーの配信が開始されているかの確認
- 開始ポストの投稿
- 閉会式のスライド作成
でした。
配信開始の確認はみんなスムーズだったので本当に楽でした。感謝。
開始ポストは文章をイベント中に作っていたのですが、事前に作れる内容だったのでこの手のものは事前にやっておくべきだと思いました。
でもってスライド作成ですが、これはマジのマジで思いつきだったので、パズルボブルを見ながらちまちまと作っていました。
本当は閉会式とかやるつもりなかったんですが、トリのタッキーさんから「閉会式やりますか、それとも私の配信で締めますか?」と聞かれたので、「う~ん他の人のチャンネルを使わせてもらうのも悪いなあ」と思い閉会式をやることに決定。せっかくなのでスライドも作りました。このスライドはアーカイブで見れるのでぜひ見てください。
振り返りと反省点
概ね上手くいったと思います。
テーマは表も裏もちゃんと達成できました。ちょうどバブルンがエゴサに力を入れ始めたタイミングだったので、「イベントに出たらバブルンからいいねが飛んでくる」というすごい状況になったのも良かったです。
当日は押し進行だった以外マジで何も事件が起きず、本当に平和でした。主催はマジで楽させてもらいました。ありがとうございました。
とはいえ何も反省点がないわけじゃないので、軽く振り返ります。
進行が押したときのことを考えていなかった
プレイヤーのスケジュール上巻くことが許されなかったため、巻いたときの対策はいっぱい考えていたのですが、押したときのことは一切考えていませんでした。
そのためイベント全体が終始10~20分押しでの進行となりました。この辺はちゃんとプレイヤーのサポートができていたら解消できたかもなと思います。
プレイヤーへのサポートが不十分だった
前述のとおりマニュアルは必要最小限しか記載していなかったのですが、レイドが初めての方が思ったより多かったので、もうちょっと丁寧にレイドのやり方を伝えておけばよかったなと思いました。
告知が不十分だった
告知を頑張りすぎなかった結果、視聴者がそこまで多いとは言えないイベントになりました。他のイベントと被りすぎていたのも要因だと思います。
ただ、その分パズルボブルを愛する人たちが集まって濃いイベントになったので結果オーライです。
まとめ
とても楽しいイベントでした。やはりイベントは主催が楽しめるのが一番ですね。
プレイヤーの皆様、ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。
次回……いつだろう、35周年とかかな……?